正解を探していた私

嫁姑同居の記録

今になって思うのは、あの頃の私は、ずっと正解を探していたのだということです。
嫁として、母として、妻として。
どこかに「これでいい」と言ってもらえる形があるはずだと、信じていました。

「女の人は、太陽でいなきゃ。」

姑が、ふとそんなことを言いました。

その言葉に、少しだけ胸がひっかかりながらも、
私は「そうよね」とうなずきました。

明るくいること。
笑っていること。

それができない自分は、
どこか足りないのだと思っていました。

いつもニコニコして、
子どもを大きな声で叱らず、
家事をきちんとこなし、
やわらかな雰囲気で家の中を満たす。

夫や姑が帰ってくれば
温かいご飯がすぐに出てくる。

そんな毎日になれば、
きっと認めてもらえるのだと思っていました。

けれど、私はそんなに器用ではありません。

もともと体力があるほうでもなく、
子供はまだ甘えて、駄々をこねる年頃。

うまく回る日もあれば、
広げたおもちゃを片づけられないまま、
疲れて帰宅した夫に嫌味を言われる日もある。

「私だって、疲れてる。」

姑に聞かれないように、
小さな声で言い返すこともありました。

きっと、子どもは感じていたのだと思います。

それでも、あの頃の私は、
私なりに一生懸命でした。

いま振り返ると、
正解を探していたのではなく、
理想の自分の居場所を探していたのかもしれません。

いまは、そう思えるようになりました。



プロフィール
Mineko
Mineko

田舎の小さなクリニックに勤めているMinekoといいます。

嫁姑との同居、ワンオペ育児、生活費の不安。
限界を感じながらも続いていった日々のことを、静かに書いています。

手元に残った物は、楽天ROOMに置いています。

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